Kouhei Shibata

PROFILE

Kouhei Shibata

Kouhei Shibata

2015年入社

静岡県浜松市出身。市内の県立高校からセレモニーディレクターとして2015年新卒入社。1年目から「初盆」(※7月から8月中旬に行われる、帰ってくる故人のために自宅に祭壇を飾り、お花や篭盛といったお供え物を飾り付けたりと、他の地域と比べ華やかに故人を迎え入れる遠州エリア特有の文化)に携わる。葬祭ディレクターと並行しながら毎年初盆業務に従事し、倉庫長、オペレーション、主任業務を歴任し、2024年1月より盆管理室長に昇進。パルモ葬祭遠州エリア全体の責任者として文化の継承に使命感を以って活躍中。

遠州エリア特有の文化である「初盆」

遠州エリアの初盆というのは日本全国の中でも特有の文化です。ご家族がお亡くなりになられたご家庭が初めて迎えるお盆の時期に、ご自宅に華やかな祭壇を飾り親族一同が集まります。なぜ遠州エリアだけの文化になっているかですが、戦国時代の三方原合戦が由来になっています。武田軍の霊を治める為に「遠州大念仏」が始まり、そのタイミングで各ご家庭の供養を一緒に行う、というところから始まりました。浜松市内はその所縁のある地域が多いですね。

無くしてはいけない、継承していく意味

私がこの初盆の仕事に初めて携わった入社1年目に、長年連れ添った大切なご主人を亡くされ、ひとり暮らしをされている「あばあちゃん」のご自宅に祭壇を飾りに伺いました。息子さんたちもいらっしゃるのですが、浜松を離れそれぞれご家庭を持っておられることもあり、おひとりで暮らしていらっしゃいました。飾っている際に突然、「ひとりで暮らすって本当に寂しいんですよ…」とポロポロと涙を流されはじめたんです。「だから、この初盆で主人が帰ってきてくれることが本当に嬉しくて、何よりこれをきっかけに息子たちが家族を連れて帰ってきてくれることが一番嬉しいんです」とお話されました。

自分自身が今、この初盆の文化を継承しなくていけない、時代が変わっても決して絶やしてはいけないという強い想いで仕事に取り組んでいるのは、もしかしたらこの一言だったのかもしれません。

盆管理室と自身の役割

初盆を迎えるご家庭はパルモ葬祭が承っているだけでおよそ2,500件ほどあります。浜松、浜名、磐田、掛川と拠点はありますが、最も多くのご依頼がある浜松で全てのオペレーションや段取りをしていきます。

グループ会社であるパルモDC株式会社や株式会社彩和と連携を取りながら、商品の管理や価格の設定にも携わり、人員の管理も含めた全体のマネジメントを行っていきます。私自身も毎年ご協力いただくパルモグループ社員の皆さまの環境作りと、お手伝いいただくアルバイトスタッフの確保には毎年慎重さを求められますが、中には毎年この時期でアルバイトをして下さる私よりも10歳も20歳も上の方もいらっしゃいます。本当に有難い限りです。新しくアルバイトに参加いただく方もいて毎年80名近くの面接も行っています。多くの方とお会いするので自然とコミュニケーション力は培われたのではないかと思います。

パルモ葬祭に「暗い」「堅い」イメージは一切ありません!

「盆管理室」という独立した部署だからこそ会社から何を求められているかを考え、経営的視点を持った仕事をしていきたいと思っています、グループ全体を巻き込み、皆が協力してこのかけがえのない文化を継承していくことが自分自身の役割であり、立場であり、使命だと感じています。新型感染症の影響で規模を縮小されることも事実としてありましたが、それが当たり前にならないよう、この素晴らしい文化の上にさらに新しい文化を積み重ねていき、地域や社会に貢献していきたいですね。

パルモの社員は一般的にイメージされているよりずっとずっと明るくで面白い人が多いですので安心して働ける場所だと思います。人として成長できる環境でもあるのでぜひ就職を考えている方はチャレンジしてもらいたいですね。